昨日のビンラディンのお話でちょっと補足を・・・
ホワイトハウスの前で大騒ぎして喜んでいたアメリカ人はニュースで取り上げられているせいで、
「アメリカ人の反応」のように思われていますが、もちろんそんなことはありません。
グラウンドゼロの前で静かに肩を寄せ合っていた人は
「複雑な気持ち・・・喜ぶ気になどなれない」と言ってましたし、
そもそも、このテロとの戦い・・・に反対している人もいっぱいいます。
殆ど単一民族の日本人でも、色んな考えがあるのだから、
これだけ多様な人が住むアメリカで,色んな考えがあるのはは当然のこと。
友人ALEXは、今回の日本の震災の話の中で、
「日本人みんながひとつになって気持ちを寄せ合っているのがわかる。
アメリカも、911の時はそうだった・・・みんなひとつになってキャンドルを灯して、、、
ただただ深い悲しみをみんなで共有していた。
ところが突然「やつらを殺せ!」って、誰かが叫びだしたの。
NO!!!!!!って叫んでも届なかった」
と、話していました。
戦争が激しく、危険な方向に進むのは、タカ派政権よりもハト派政権の時が多い。
と、言うのは聞いたコトがありますが、
もちろんこれを始めたのは超タカ派のラムズフェルド&おばかブッシュですが・・・
アメリカでいうと、民主党は保守派の共和党から見ると、常に
ヘナチョコで逃げ腰だということになっています。
ヘナチョコ、弱腰呼ばわりして貶めるのは常套。
言われたっていいじゃない・・・って言うのは簡単ですが、
政権を維持する上では全く簡単じゃないはず。
もう何ヶ月も前からこの本の話をしたいなぁ・・・と、思っていたのですが、
面白い・・・面白いが、あまりに翻訳がカラダに合わず、読むのが急にイヤになる。
で、いまだ読み終えていないのです(^^;
まぁ、もうちょっとなんだけど・・・
朝鮮戦争当時のことを緻密に調べた戦争ドキュメンタリーです。
主な登場人物は、ダグラス・マッカーサー、毛沢東、スターリン、金日成、蒋介石、
そして当時のアメリカ大統領、民主党のトルーマン
と、名もない兵隊たち。
朝鮮戦争時の問題が深い病巣となって
アメリカを今のイラク、アフガンへと導いているのは間違いない。
その意味で情報を果てしなくゆがめることに専念していたマッカーサーは万死に値するかも。
アメリカ人が最も語りたくない、忘れ去ってしまった戦争。
朝鮮戦争
まぁ・・・なんていうか、政治というのはコレほどまでに困難で、タフなものなんだなぁ・・・と。
同時に、人は所詮自分の思いたいようにしか物事をとらえないのだなぁ・・・ということ。
そして、日本人にとってはなじみ深い、
戦後の日本で神のようにふるまっていたそうな、マッカーサーその人が、
コレほどまでに狂った男だったとは!?と、まぁ、読んでると、人間のやってることはちっとも進歩してない。
人格障害の人間が権力を持つと、世界は激しく狂ってしまう。
そして、往々にして、そういう人は権力が好きである。
それでもなお、
少しでもよりよい世界を作りたいと考える人もいるのだと・・・
そして、そういう良識ある人物が大統領でいる場合
その人の人生は、苦渋に満ちた決断の連続にならざるをえないのだなぁ・・・とか、
なんていうか、深く深く考え込んでしまう1冊です。
The Cldest Winter 朝鮮戦争David Halberstam の遺作です。
余談ですが、この方、
この原稿の最後の校正を終えた直後に交通事故で亡くなっっています。
人生っていったい・・・
↓につづく